インターミキサビリティ

次はリキテックス製品の混合自在のインターミキサビリティについてお話ししましょう。ですがインターミキサビリティとはいったい何を意味し、どのようなメリットがあるのでしょうか。  

事実その1. インターミキサビリティの何がすごいというのでしょうか?本当にすべての絵具を混ぜ合わせることができるのでしょうか?

キーワードは親和性です。組成に含まれるすべての要素が共に機能する必要があります。親和性は明度がほぼ同じで似たような種類のアクリル絵具同士では比較的容易に得られますが、形態や硬さ、デリバリーシステムが異なる場合に100%の親和性を得ることは簡単なことではありません。

事実その2.ではインターミキサビリティのあるリキテックス製品のすごさはどこにあるのでしょうか?もちろん他社製品も混合自在ですよね?

違いはリキテックス製品のラインナップの幅広さにあります。製品形態も練りの硬さも、多種多様なアクリル絵具が取り揃っています。リキテックスの根幹にはイノベーションがあり、私たちは常にアクリル絵具の新しい可能性を探求しています。共に機能する2種類の液体絵具を作るのがどのくらい簡単か想像してみてください。では、リキテックス リキッドとスプレーを一緒に機能させるのがどれほど難しいか想像してみてください。リキテックス製品はすべて、さらっとした液状のリキテックス リキッドからスプレー、マーカー、各種メディウム、ベーシックス、ガッシュ・アクリリック プラスまで、化学組成を超えて100%混合自在です。そしてそのために、私たちは日々研究を重ねています。

事実その3. インターミキサビリティとは何を意味しているのでしょうか?

インターミキサビリティとは、どのリキテックス アクリル絵具を使って作品を制作しても、安定した混色が可能だということです。そして作品の長期保存性も大切です。完成した時はもちろん、将来的に一般的なギャラリー環境に置かれた後も、意図した通りの仕上がりが続かなければなりません。どの絵具を使ってもです。

事実その4. インターミキサビリティを可能にしている秘密とは。

リキテックスでは組成の新規開発するにあたり、化学研究チームが混合可能であることを軸に硬さ、デリバリーシステム、仕上がり、発色を検討します。もしリキテックスの既存メディウムや絵具すべてとうまく機能できないのであれば、選択肢から外します。これまで積み重ねてきたアクリル化学の知識をもって、組成のすべての要素を慎重に選り抜きます。湿潤剤から顔料に至るまですべての原材料が親和性に関わります。要素を選び、混合し、ラボで各段階の試験を行ったら、レギュラータイプ もベーシックスも、シリーズ内の既存製品と一つずつ組み合わせ、対立しないことを確認します。うまく機能する組成には親和性のあるバインダーシステムがありますが、それが必ずしも同じとは限りません。

事実その5.他メーカーのアクリル絵具を使ったらどうなる?

結果は予測不可能ですが、アクリルエマルジョンが混ざり合わない、顔料が凝集するなどのトラブルが考えられます。非科学的な言葉で言えば、アクリル絵具のいつものしなやかさが失われ、乾いた後でもべたつきが残るかもしれません。支持体に定着するはずがそうならず、時間の経過とともに絵具のかけらがはがれ落ちるかもしれません。また、他メーカーが使用している顔料の質の違いから、耐光性が予測できなかったり、低下したりするため、時間とともに変色するかもしれません。

活用例

リキテックスであれば、併用も混合も可能です。

Tips & Techniques

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