Ethics & Sustainability

環境や社会への取組み

リキテックスは、企業の倫理観と責任について力強いビジョンを掲げるコルアートグループの一員です。

私たちはサステナビリティについて、環境的要因はもちろん、社会的責任や財務的耐久性も踏まえた約束をするとともに、イノベーションの力を固く信じ、事業の成長と環境負荷の軽減は両立できると考えています。

サステナビリティの観点は創造精神の自然な一部であり、私たちは地域社会でもアーティストコミュニティでも積極的な役割を担いながら、働く環境と自然環境の改善に寄与する事業活動の推進に努めています。

環境への影響を抑えるために

コルアートグループの一員として、リキテックスは20年にわたって持続可能な開発の推進に取り組む国際的NPO、「Forum for the Future」とパートナーシップを結び、互いに協力しながら、原材料の調達方法や製品の製造方法から、カーボンフットプリント、サプライチェーンに至るまでの仕組み全体を変革し、持続可能な将来へのシフトを加速させています。

コルアートグループは森林管理協議会(FSC: Forest Stewardship Council)のCoC(Chain of Custody、加工・流通過程)認証を取得しており、これは当グループの画材製品が最も高い水準の社会的、環境的基準に従っていることを意味します。世界の森林、木材資源の状況について一般社会の懸念が高まる中、FSCは複雑な環境、社会問題に対して信頼できる手段を提供しています。

当社は毎年、世界の二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。

エシカル情報を管理する世界最大のプラットフォーム、サプライヤーエシカル情報共有プラットフォーム(SEDEX: Supplier Ethical Data Exchange)の会員企業であり、サプライチェーン各社にも加盟を働きかけています。

フランスと中国にある2つの主要工場は、ISO14001(環境マネジメントシステム)認証とISO9001(品質マネジメントシステム)認証を取得しています。

また、認証制度によって美術・工芸用品の安全性を推進する、美術、工芸、芸術資材メーカー約200社で構成された国際組織、ACMI(米国画材・工芸材料協会)の会員企業でもあります。

欧州塗料・ 印刷インキ・絵具工業連合会(CEPE: European Printing Ink Industry Association)にも加盟しています。

CEPEは2010年からサステナビリティ活動を開始し、2012年9月にサステナビリティ憲章を公表しています。サステナビリティ憲章には、業界として今後守っていく方針が定められ、加盟企業に対して製品ライフサイクル全体と、サステナビリティの3つの柱である人、地球、利益への配慮を求めています。

当社はより一層サステナブルな将来に向けて努力を続けています。

リキテックスチーム内の化学研究者や技術エキスパートがマイクロプラスチックの使用を見直し、製品の機能を保ちつつ、海洋プラスチック問題を悪化させない代替材料を検討しています。

当社には大胆な一歩を踏み出した経験と実績があります。機能性を損なうことなく、安心して使える、カドミウム顔料の代替製品をかつて世に送り出しました。受賞歴を誇るリキテックスのカドミウムフリー(不使用)色は、2017年に発売され、各シリーズでバリエーションが増え続けています。

また、The Fine Art Collectiveとの協力の下、画材の安全な使用と責任ある廃棄について、世界中のアーティストに対して啓蒙活動も続けています。

社会への貢献

コルアートグループ全体として、従業員の地域社会での前向きな活動への参加は、これまでに累計6,560時間を超えました。

ボランティア活動は労働生活における日常の一部であり、慈善団体やコミュニティグループでのボランティア活動や、学校、環境プロジェクトでのお手伝いまで、さまざまな形で支援を行っています。

リキテックスは、時間、人材、資材の提供を通じて、数多くの前向きな活動を直接支援しています。

現在の活動の中心は、価値、尊厳、幸福を人々に浸透させるアートの不朽の力を信じ、メンタルヘルスに取り組む慈善団体、Hospital Roomsです。

2016年にアーティストのTim A ShawとキュレーターのNiamh Whiteが立ち上げたHospital Roomsは、アートやデザイン、創作活動を通じて病院環境を改善することによって、メンタルヘルスサービス利用者の心の健康を高めています。資金援助やボランティア活動を通じてHospital Roomsを支援できることは私たちの喜びです。

私たちは一つの組織として倫理的行動に努め、すべての取引において誠実さと透明性を大切にし、当社の事業活動またはサプライチェーンにおけるあらゆる形態の現代社会における苦役を防ぐべく有効な仕組みや対策を講じます。